s井の思想家が路地裏を歩きながら考察した日本の政治・経済の問題点 世界の様相は、予想を上回るスピードで変化している。グローバリズムに対する揺り戻しがくるとすれば、それは再分配に配慮した国民国家の再生に向けての動きであり、同時に、ナショナリズム的な復古主義が勃興してくる危険性も懸念された。簡単に言ってしまえば、左からの揺り戻しと、右からの揺り戻しがあるということだ。経済も、政治も、環境も、個人がコントロール可能なスケール(ヒューマン・スケール)を超えて肥大化しており、わたしたちの予想を超えたスピードで変化している。しかし、だからと言って、不公正や横暴がまかり通ることや、戦争への危険を手をこまねいて見ているわけにはいかない。思想的拠点は存在しなくとも、わたしたちには生活の拠点がある。息の長い、実感の伴った生活の場から、今の状況を見つめ直すことはできるからだ。人が生きていく上で本当に大切なものは、変わらない、路地裏を歩けば、忘れてはならないものが見えてくる。オリンピック問題、カジノ法案、憲法改正論議、グローバル教育、権力とメディアなど、市井の思想家が日本社会の違和感について考察していく。 第1章:路地裏から民主主義を考える 第2章:路地裏のメディア論 第3章:路地裏の記憶を歩く 第4章:路地裏の読書、ときどき映画 第5章:人間のための経済学 終章:民主主義について語るために、わたしたちは生まれた町に帰ってきた 著者について ●平川克美:1950年、東京都生まれ。実業家、著述家。早稲田大学理工学部卒業。現在、株式会社ラジオカフェ代表。2011年4月より立教大学大学院特任教授。16年4月より立教大学大学院客員教授、早稲田大学講師。14年3月より、池上線・荏原中延に隣町珈琲を開き、店主となる。主な著書に『路地裏の資本主義』『一回半ひねりの働き方』『グローバリズムという病』『小商いのすすめ』『移行期的混乱』『経済成長という病』などがある。 ※2017年4月現在のものです |
この商品の説明
著者/アーティスト
著者: 平川克美
目次
第1章 路地裏から民主主義を考える;第2章 路地裏のメディア論;第3章 路地裏の記憶を歩く;第4章 路地裏の読書、ときどき映画;第5章 人間のための経済学;終章 民主主義について語るために、わたしたちは生まれた町に帰ってきた
商品仕様
- アイテム名:書籍
- ページ数:222p
- 大きさ:18cm
- 出版社:KADOKAWA
- ISBN-10:4040821238
- ISBN-13:9784040821238
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