ナビラとマララ 「対テロ戦争」に巻き込まれた二人の少女
- 著者: 宮田律
- 書籍
- 出版社:講談社
- 発売日: 2017年3月
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【対象年齢:小学校高学年以上】 マララ・ユースフザイさんの名前は、広く世界に知られています。イギリスのBBCが運営するブログに、匿名ながら「イスラムの女性たちに教育を受ける権利を!」という主張を書き、そのことによってイスラム過激派の銃撃を受けて重傷を負った少女です。彼女は、生死に関わる傷を負いながらも屈することなく、教育の権利獲得のために運動し、史上最年少でノーベル平和賞を受賞しました。 一方、マララさんと同じく、パキスタンの部族地域出身の少女、ナビラ・レフマンさんの名前を、どれくらいの人が知っているでしょうか? やはり、「教育を受けたい」と切望する彼女は、山でオクラを摘んでいるところをアメリカ軍の無人機「ドローン」にミサイルを撃ち込まれ、いっしょにいた祖母を亡くし、自らも大きなけがを負いました。 同じく「対テロ戦争」の犠牲者でありながら、ひとりはノーベル賞を受賞し、ひとりは無名のままです。この彼女たちの違いを知ることで、欧米諸国が生み出したイスラム世界への偏見や矛盾が見えてきます。 アメリカ軍が展開する無人飛行機「ドローン」による空爆の非人道な実態、イスラムと欧米諸国との関係の歴史、そして、終わりの見えない「対テロ戦争」が起きてしまった理由――。現代イスラム研究の第一人者が、大きく境遇が違ってしまった二人の少女の背景について、わかりやすく解説します。 著者について 一般社団法人・現代イスラム研究センター理事長。1955年、山梨県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了、UCLA大学院歴史学科修士課程修了。専門はイスラム地域研究、国際関係論。著書に、『オリエント世界はなぜ崩壊したか異形化する「イスラム」と忘れられた「共存」の叡智』(新潮選書)、『イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか』(新潮新書)、『石油・武器・麻薬中東紛争の正体』(講談社現代新書)、『イスラムは本当に危ない世界なのか』(潮出版社)など多数。 ※2017年2月現在のものです |
この商品の説明
著者/アーティスト
著者: 宮田律
目次
第1章 ナビラさんの来日(日本に来られなくなった理由;新聞記者のインタビューを受けて ほか);第2章 ナビラさんを巻き込んだ「対テロ戦争」(「アメリカ同時多発テロ」が起きるまで;アフガニスタンだけでは終わらなかった ほか);第3章 暴力に屈しないマララさんの活動(マララさんがねらわれた理由;女子教育をさまたげているもの ほか);第4章 ナビラさんが暮らす「部族地域」(パキスタンと日本のつながり~被災地への支援;パキスタンと日本のつながり~仏教と経済 ほか);第5章 ナビラさんの入学・通学(学びたいナビラさんへの支援;ナビラさんに会いにペシャワールへ ほか)
商品仕様
- アイテム名:書籍
- ページ数:170p
- 大きさ:19cm(B6)
- 出版社:講談社
- ISBN-10:4062204843
- ISBN-13:9784062204842
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