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著者: 海沼実

・まえがき
■《第1章 学校音楽の始まり》
●『通りゃんせ』～史上最高?子ども向けヒット曲～
●『見わたせば』～輸入メロディーことはじめ～
●『螢の光』～ヨナ抜きに込められた儒教思想～
●『埴生の宿』～訳詞唱歌は日本初!～
●『一月一日』～元日の学校には欠かせなかった歌～
/他
■《第2章 童謡の生まれる時代》
●『春の小川』～理由なき改作唱歌の代名詞～
●『村の鍛冶屋』～学校唱歌にも親父が登場!～
●『朧月夜』、『故郷』～ヨナ抜きから脱皮した三拍子の妙味～
●『浜辺の歌』～原作者すら知らない改作詞の歌～
●『茶目子の一日』～童謡に最も近づいた「唱歌」～
/他
■《第3章 赤い鳥運動と童謡の始まり》
●『栗鼠、栗鼠、小栗鼠』～『赤い鳥』創刊号にみる「子ども心」～
●『赤い鳥小鳥』～赤い鳥童謡運動の旗印～
●『かなりや』～童謡作家が思い描いた情操教育とは～
●『あわて床屋』～他を圧倒した山田耕筰の作風～
●『金魚の昼寝』～ライバル誌の作家たちが生んだ「赤い鳥」童謡～
/他
■《第4章 童謡歌手の誕生》
●童謡を世界的な民族音楽に～日本童謡の父・本居長世とは～
●少女童謡歌手の誕生～本居三姉妹の足跡～
●『烏の手紙』と『七つの子』～明暗を分けた二曲の「カラス」～
●『十五夜お月さん』～「本物の童謡」とは何か?～
●『乙姫さん』～振り袖踊りが似合うコミカルソング～
/他
■《第5章 大正童謡と童謡雑誌》
●『靴が鳴る』～知らぬ間に覚えてしまうシンプルさ～
●『浜千鳥』～童謡だって立派な「抒情歌」～
●『叱られて』～哀愁にあふれ民謡調同様～
●『赤蜻蛉』～今なお愛される素朴な郷愁～
●『揺籠のうた』～「音羽ゆりかご会」を育んだ子守歌～
/他
■《第6章 昭和初期までの童謡》
●『肩たたき』～孝行息子の日常エピソード～
●『兎のダンス』～理由もなく踊りたくなる躍動感～
●『証城寺の狸囃子』～雨情を悩ませた「狸伝説」～
●『あの町この町』～口伝音楽「ハヅミを付けて」の謎～
●『鞠と殿さま』～遠く屋根までも飛び越えた晋平の鞠～
/他
■《第7章 戦争と童謡》
●『かもめの水兵さん』～瞬時の感動が以心伝心?～
●『汽車ポッポ』～出征兵士の想いは何処へ?～
●『りんごのひとりごと』～病床から歩み始めた「りんご」～
●『めんこい仔馬』～スクリーンには流れなかった映画音楽～
●『船頭さん』～時代の大河を渡ったおじいさん～
/他
■《第8章 終戦直後までの童謡》
●『お猿のかごや』～出世街道を駆け抜けた同郷コンビ～
●『あの子はたあれ』～柳の下のヒット曲?～
●『ちんから峠』～鈴の音は「ちりから」?「ちんから」?～
●『からすの赤ちゃん』～スタジオで生まれ変わったカラス～
●『やさしいお母さま』～「ご恩返し」は忠君愛国?～
/他
■《第9章 戦後の再興と童謡》
●『朝はどこから』～「心の葛藤」を消し去ったホームソング～
●『さようなら』～史上類を見ない人気歌手・川田正子の引退～
●『森の水車』～戦争を眠って過ごした「唄う水車」～
●『小鹿のバンビ』～童謡歌手・古賀さと子の足跡～
●『月見草の花』、『ナコちゃん』、『海ほおずきの歌』～音楽ディレクターの創作する童謡～
■《第10章 放送から生まれた名作》
●『農家の皆さん今晩は』～お米を増産させた特別番組～
●『土曜日の夜』～懸賞娯楽番組のさきがけ～
●『とんがり帽子』～戦後の大ヒット放送劇「鐘の鳴る丘」より～
●『いきな燕も』、『さくらんぼ大将』、『ジロリンタンの歌』～ラジオのホームドラマ全盛期～
●『新諸国物語』～ラジオ時代の「大河ドラマ」～
/他
■《終章 その後の童謡と子どもたち》
●『少年探偵団のうた』、『赤胴鈴之助』～大ヒットドラマの影にあった名作童謡批判～
●『月光仮面は誰でしょう』～実写ドラマも夢を乗せて～
●『鉄腕アトム』～動き出した漫画=「アニメーション」主題歌の時代～
●巨星墜つ=童謡の最期～赤い鳥童謡運動の流れが途絶えた日～
●童謡それから・・・～童謡とは何なのかという素朴な疑問～
・あとがき
・主な参考文献

• アイテム名:書籍
• ページ数:２５４ｐ
• 大きさ:１９ｃｍ（Ｂ６）
• 出版社:ＮＨＫ出版
• ISBN-10:4140807725
• ISBN-13:9784140807729