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オーストリア音楽批評界の重鎮、カール・レーブルによる最後の著書。27歳でアーヘン歌劇場の音楽総監督に就任し、ついには楽壇を支配するまでに上り詰め、そして生前の華々しい成功からは想像できないほど簡素な墓に葬られる日まで、クラシック音楽界の未来を見据えて生き続けたカラヤン。著者自身の思い出、カラヤンと同時代を生きた人々の賛嘆や反感の声、当時の記録や資料等をもとに、本書は伝説と実像を区別しつつ、20世紀最大の指揮者の知られざる素顔、本質を描き出している。長年にわたり新聞や雑誌、テレビ等で人気を博した著者が、冷静ながらも温かな眼差しで綴った文章は読みやすく、指揮者の代名詞的存在であるカラヤンを知る第一歩としても最適な内容。またカラヤンを通して表層には出づらい当時のクラシック音楽業界の裏側なども垣間見ることができる。クラシック音楽ファン以外にも、彼をリアルタイムで知らない若い世代にもオススメの1冊。 著者について KarlLoebl:1930年ウィーン生まれ。音楽評論家。“Kurier”新聞の文化欄主任等を経て、1980年からORF(オーストリア国営テレビ放送局)の文化主任を務める。ラジオやテレビ番組の司会でも人気を博し、テレビでは700回以上のライブ批評「初日の後で」を担当。退職後はコラムニスト、音楽評論家として活躍。ウィーン・フィルハーモニーのゴールドメダル(ニコライ賞)、レンナー賞を受賞。著書は『奇跡のカラヤン』(1978)、『レコードで聴くオペラ』(1983)等。 国立音楽大学卒業、筑波大学大学院(博士課程)修了。ウィーン大学留学。専門は、ウィーン世紀転換期文化、音楽文化史。著書に『ようこそ、ヴィーンへ!』(白水社)、主な翻訳に『ブラームス回想録集』(全3巻、共訳、音楽之友社)、解説に『ヨハン・シュトラウスII美しく青きドナウ、ウィーンの森の物語』(ミニチュアスコア、音楽之友社)等がある。早稲田大学、明治大学、日本女子大学、学習院大学、武蔵大学等で非常勤講師。 ※2017年3月現在のものです |
この商品の説明
目次
■神様
■彼はナチではなかった
■偉大な彗星
■フルトヴェングラーの嫉妬
■ヨーロッパの音楽総監督
■ボスのための新しいハコ
■テレビ戦争
■最初のウィーンからの逃走
■ユダのキス
■ジュネーブがザルツブルクになる
■誰がヴォータンだ?
■スターが言ったこと
■カラヤン、カラヤンを演じる
■レッドカーペットの汚れ
■ザビーネ・マイヤー事件
■晩年
■指揮者としてのカラヤン
■演出家としてのカラヤン
■人物像
■側近
■最後の日々
商品仕様
- アイテム名:書籍
- ページ数:183p
- 大きさ:19cm(B6)
- 出版社:音楽之友社
- ISBN-10:4276203791
- ISBN-13:9784276203792
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